空襲の方法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/29 16:09 UTC 版)
「戦略爆撃」を参照 攻撃は、ボーイングB-29に代表される戦略爆撃機による爆撃のみならず、英米の機動部隊艦載機や硫黄島などから飛来する機体による爆撃や機銃掃射も行われた。また、航空戦力によってだけではなく、沿岸部の都市では艦砲射撃によっても攻撃された所もある。 米軍の戦時情報局は、戦況の正確な情報を持たない一般日本国民に対して「リーフレット心理作戦」を実行した。宣伝ビラ(伝単)をB29から撒くという方法で工作は行われ、米軍は1945年2月から終戦まで計460万部のビラを投下、「大本営発表の虚実を暴いたもの」「軍閥が諸悪の根源であり天皇は関係ない」「空襲の日時、場所の予告」が主な内容だった。空襲の場所と日時をビラで事前に予告し、実際にB29が空襲することはビラの信用性を大いに高めた。特に7月28-29日の第12回中小都市空襲では、青森、大垣、一宮、宇和島、津、宇治山田に空襲予告ビラが一斉に投下され、その24時間後に大空襲があった。この大規模ビラ投下は8月1日、8月5日にも実行された他、原爆投下のニュースもビラでされた。日本国民の中には、ビラの内容以上にビラの上等な紙質に衝撃を受ける者もいた。
※この「空襲の方法」の解説は、「日本本土空襲」の解説の一部です。
「空襲の方法」を含む「日本本土空襲」の記事については、「日本本土空襲」の概要を参照ください。
- 空襲の方法のページへのリンク