穴を空けるタイプ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/26 09:55 UTC 版)
「ファイル (文具)」の記事における「穴を空けるタイプ」の解説
穴を空けるタイプにはフラットファイル、レターファイル、スプリングファイル、キャップ式、パイプ式、スタンド式、ホック式、ビス式などがある。 パンチを使って穴を空け、そこに書類を留めていくものである。冊子形式で綴じていくために閲覧しやすい利点がある。資料類や議事録、稟議書などに用いられる)。 フラットファイル フラットとは平坦なこと。本体に留め足が付いており、それを留め具で固定し、書類を保管するタイプのファイルである。最もポピュラーなファイルのひとつで、留め具の素材も金属、プラスチックなどさまざまである。利点は嵩張らずに保管できることと、大きさの違う書類を留めやすいこと、そして書類をそのまま参照しやすいことである。よって閲覧することが多い資料の収集などに向いている。また、プラスチック製の留め具のものは安全性が高いため、幼稚園や小学校など初等教育機関でも重宝されている。欠点はいちいち留め具を外さなければいけないため作業が面倒な点、そして一番上にある書類以外をすぐに取り外せない点である。この欠点を克服したのがリングファイルとパイプファイルである。 パイプ式ファイル 本体にパイプが取り付けられていて、そこに芯の入った留め具を差し込み、固定するタイプ。非常に堅牢であり、容量も大きいため書類の長期保管には最適のファイルである。また、留め具側にも芯が通っているため、間にある書類を取り出すのも容易くなっている。欠点はその大きさのために嵩張ることと閲覧や持ち運びには多少不便なことである。そしてコスト高のため、経費負担が大きいことも一つの弱点である。パイプ式ファイルはキングジムが開発したもので、広く「パイプファイル®」(登録第1079788号等)や「キングファイル®」(登録第4502635号等)と呼ばれているが、これらはともにキングジムの登録商標である。また、パイプ式ファイルのうち左右どちらからも文書を取り出せる両開きのものは画期的であり、大きくパイプ式ファイルの需要を伸ばした。両開きのパイプ式ファイルはドッチファイル等と呼ばれているが、「ドッチ®」(登録第2607343号等)はキングジムの登録商標である。 リングファイル Oリングファイル 穴を空けるタイプでは最もシンプルなものであり、価格も安い。また、どの位置にある書類も容易に取り出せるのが大きな利点である。また、先が丸いためにページをめくりやすいので、閲覧の多い書類を綴じるのにも適している。留め具の形がアルファベットのOに似ていることからそう呼ばれている。しかし、形ゆえに書類が均一にまとまらない、そのため、一部の書類に力がかかって、パンチ穴から紙が破れてしまう、などの欠点がある。留め具の部分を手で開くものと、レバーを使って開くものがある。一般的にレバー式の方が丈夫に作られている。また、リングの数を増やした商品もあり、数に合わせて2リングファイル、4リングファイル、8リングファイルなどと呼ばれる。 Dリングファイル Oリングファイルの発展型で、書類が均一にまとまらない問題点を解消するために開発されたファイル。形が均整になり、整理がしやすい。さらにOリングファイルより丈夫で安定性がある。欠点は、Oリングと比べ留められる容量が少なくなることである。
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