秤が測る物理量とは
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/30 10:17 UTC 版)
天秤ばかりは質量(単位はキログラム)を測り、バネばかりは重量(物理量は力、単位はニュートン)を測るとする論者もいるなど、現在でも認識が異なっているのが実態である。 しかし、計量に関する国際機関であるOIML(国際法定計量機関)とJIS(日本産業規格)は「はかり」を次のように定義しており、明確に質量を測定するものとしている。 物体に作用する重力を利用して,その物体の質量を測定するために使用される計量器。 この計量器は質量に関連した他の量,大きさ,パラメータ,又は特性を測定するのにも使用される。操作の方法によって,はかりは自動はかり又は非自動はかりに分類される。 計量法体系でも、定期検査が行われる特定計量器の種類として「質量計」の語を用いて、秤が質量を測る計器であることを明確にしている。 もし例えば体重計の目盛の表示が重量(物理量は、力)を表しているとするならば、その単位はニュートン(記号はN)でなければならない。重力単位系で用いられたキログラム重(記号は、kgfまたはkgw)の使用は、1999年10月以降は計量法で取引・証明に用いることは禁止されているからである。特定計量器や家庭用特定計量器である体重計の目盛ないし表示は、「kg」となっており、このことは、体重計が質量を測る「質量計」であることを示している。
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