神秘なる魔女(5巻)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 10:22 UTC 版)
アンジェラとの邂逅は、再びギドを獣へと戻し、久々にその暴虐ぶりに直面したアシャフの口から、初めて二人の過去が明かされる。遡ること3年前、第五大陸のとある村に魔女がいることを聞きつけたアシャフは村を訪れる。そこにはハルベルという幼い魔女がいた。ハルベルは「神秘なる魔女」の系譜であったが、声を発することができず、魔術は一切使うことができなかった。この村では最近、家畜の惨殺体が木に吊るされるといった奇妙な事件が起きていて、ハルベルの仕業ではないかと村民から疑われていた。アシャフはハルベルに会うなり教団に勧誘しようとするが、そこで偶然にもギドと出会う。ギドは出会い頭にハルベルに襲いかかる粗暴ぶりでアシャフによって何とか制止させられる。翌日、ハルベルの庇護者だった村長が何者かに殺害され、村民の憎しみは爆発する。この一連の事件の黒幕は、半年前に村に越してきたハルベルの親しい知人達であり、その正体は処刑人であった。背後で村民を焚きつけることに成功した処刑人は、村民を連れて魔女狩りを行おうとする。処刑人と一戦交えて負傷したアシャフはギドに魔女の呪いを解く方法を教える代わりにハルベルを守るよう依頼する。ギドが処刑人との戦いに苦戦する中、ハルベルはギドにかけられた魔女の呪いを解くためギドに口づけをする。呪いが解かれたギドは処刑人の一人を瞬殺。そしてその時、ギドの体もまた魔女であったためハルベルにかけられた魔女の呪いも同時に解かれる。ハルベルが使う召命魔術はもう一人の処刑人を一瞬で消滅させる程強力無比なものだった。かくして処刑人の魔の手から辛くもハルベルを守ったアシャフはハルベルを教団に送り届ける。成り行きで共闘することになったギドとアシャフだったが、魔女を探すという目的の一致から協力関係を結び、以降行動を共にするようになる。
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