社家の町並み
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/06 19:39 UTC 版)
石垣を積み、土塀で囲った社家の歴史的な旧家が連なる。明神川に架かる小橋、瓦葺きの門や土塀越しに見える樹木が、歴史的景観を生み出している。1988年(昭和63年)に「重要伝統的建造物群保存地区」および「上賀茂郷界わい景観整備地区」に指定されている。また、美しい町並みを維持するため、京都市により電線類の地中化が進められている。 数寄屋造りの西村家別邸(錦部(にしごり)家旧宅)では、旧宅の一部と庭園(西村家庭園)が公開され、社家の内部を窺い知ることができる。「明神川から邸内に流れを呼び込み、庭園内の小川や池を経由して、再び川に流れゆく」という、いわば川と庭園を一体化させた工夫が見られる。庭園の奥には、神山(こうやま、上賀茂神社祭神・賀茂別雷命が降臨した山)の降臨石をかたどった石組みも配置され、上賀茂の社家ならではの庭園を楽しむことができる。1986年(昭和61年)に、京都市指定名勝として指定された。
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