磁器の製作
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/12 17:38 UTC 版)
カオリンの発見を受け、リモージュで最初に硬磁器が作成されたのは18世紀後半の1771年であった。マシエ(マシー、Massié)とフルネラ(Fourneira)の2人 によるもので、資本はグルレ兄弟(ピエールとガブリエル)によった。産業育成に力を入れていたリムーザンのトゥルゴ知事の後押しもあった。この製陶所は1774年にはアルトワ伯爵の保護を受け、「アルトワ伯爵製陶所」となった。初期の作品はそれまでに作成していた軟磁器のモチーフを流用したものであったがレパートリーは豊富ではなく、その故に経営は行き詰っていき、1784年にはフランス政府に買収されセーブルの一部門となり、このことからこの製陶所は「リモージュ王立製陶所」とも呼ばれた。セーブルから派遣された装飾師によりリモージュの装飾は多様性を持つようになった。一方で、リモージュ全体としては18世紀の間は原料の販売が主で、磁器製造はまだ主力ではなかった。1788年、経営がうまくいかなかったため、またこの時期にはフランス革命の影響で贅沢品とみなされた磁器の製造が禁止されたため に今度はフランス政府(セーブル)から売却された。この後、1840年までは質はともかくとして、世界的に見てメジャーにはなり得なかった。
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