砂村新田
砂村新田
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/10 01:08 UTC 版)
「風の市兵衛シリーズの登場人物」の記事における「砂村新田」の解説
清吉(せいきち) 砂村新田の百姓で、18歳から小菅村の陣屋の手代を務めている。35歳。ある日突然姿を消したため、伝左衛門の依頼を受けた市兵衛が捜索に乗り出すことになる。 清吉は陣屋が関わる密造酒造りのカラクリに気づき、そのために勝の命を受けた武智によって斬られ、鉄蔵にとどめを刺されて死んでいたことがその後判明する。 お純(おすみ) 清吉の妻。29歳。伝左衛門が失踪した清吉の行方を捜すために市兵衞を雇おうとしていることを知ると、自分とお鈴を同行させるよう伝左衛門や市兵衞に願った。 鉄蔵一家の元から逃げてきた福次郎をかくまった罪で捕縛され、夫が殺されたことを知らされる。そして、自分に恋慕して隙を見せた鉄蔵の長どすを奪い、鉄蔵さらには元吉と錫助に深手を負わせた。鉄蔵を人質に福次郎と共に脱走したが、途中で桜田道場の3名に追いつかれてしまう。しかし、市兵衞が助けに現れたとき、福次郎と共に鉄蔵にとどめを刺した。 お鈴(すず) 清吉の娘。10歳。家では飼い馬の馬児(かいじ)の世話を担当している。 鉄蔵の元から逃げ出した福次郎が助けを求めてくると、それを知らせに伝右衛門の屋敷に走った。しかし、屋敷の周りに鉄蔵の手下が目を光らせているのを知り、1里10町(約5キロ)離れている市兵衞の長屋を目指して船を漕いだ。 砂村 伝左衛門(すなむら でんざえもん) 砂村新田の名主。心臓に持病を抱えており定期的に宗秀の診察を受けている。その宗秀に市兵衛を紹介してもらい、清吉の捜索を依頼した。 元吉(もときち) 清吉一家の隣家。福次郎と彼をかくまったお純が鉄蔵一家に連れ去られたと、お鈴と市兵衞に知らせた。そして、伝左衛門か村役人にそのことを知らせ、亀田屋に何が起こったか調べてもらうよう市兵衞から依頼された。その結果、村役人らは一連の事件について勘定奉行所に訴え出、密造酒造りが明るみに出た。
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