生理的口臭
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/29 19:44 UTC 版)
健康状態や年齢性別に関わりなく起こる口の臭いである。口の中が不快な感じになるため、後述する病的口臭に比べ本人に自覚症状があるケースが多いとされる。生活リズムや習慣、精神状態などに応じて発生する。口臭の多くがこの生理的口臭である。 生理的口臭の種類は数多い。以下に列挙する。 飲食臭いの強い食品を食べることによるもの アルコール類の摂取、飲酒によるもの(飲酒者当人に自覚は無い場合でも、アルコール臭が漂っている) 歯垢食べカスに含まれるタンパク質が口腔内の細菌により分解されて生じる、メタンチオールをはじめとする揮発性有機硫黄化合物、スカトール、インドール、長鎖アルコールなどが主な原因と考えられている。 舌苔の堆積 強いストレスや睡眠などによる口内の乾燥 膿栓によるもの虫歯や歯周病といった口内環境や胃などの消化器系が悪くない場合であっても、口臭がする場合は膿栓による口臭が強く考えられ、口臭の原因の中でも膿栓由来の口臭の割合も多い。 喫煙によるもの 口呼吸によるもの口の中が乾き、口臭が発生する。これは、口呼吸によって唾液量が減り細菌の量が増えるためである。 女性特有のケース生理時の精神的不調によるもののほか、女性に多い便秘により、便秘している腸から腸内ガスが吸収され血管内を運ばれ、肺から放出され口腔に至る為である。
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