生物と渓流
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/22 07:47 UTC 版)
日本陸水学会の文書などでは、「勾配の急な渓流は生物にとって極めて厳しい環境である」としたり、「渓床の構成物質は絶えず更新を繰り返すため安定しないことが多く、降水の加減によって流れる水量の増減の差が大きいため、生息する生物種は少ない」などとかかれる(主張される)ことがある(日本陸水学会,2006)。 しかしながら、生物の世界の視点から見ると、かなり異なった見方となる[要出典]。確かに、気候的な条件等で植生が発達しない場所ではその通りであろう。あるいは特に崩壊しやすい岩質の場では植生が発達できず、そういった地となる例もある。 しかし、日本の大部分の地域のように、森林限界以下で温暖で雨量のある地域においては、本来的には山は森林に覆われる。その場合、植物の表面層や苔、森林土壌などの発達によって降水は一気に谷へ下る事なく保持され、少しずつ供給されるため、谷の水はある程度の量で存続し続ける[要出典]。また、周囲の斜面からの土や岩も、植物の根によって確保され、みだりに落ちてくるものではない。したがって、上記に述べたような危険は大きく減少するし、生物の生活しづらくなる条件は存在しない[要出典]と言う[誰によって?]。 ただし、大面積にわたる皆伐などの森林伐採を行い、森林土壌が流出する場合はこの限りではない。
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