生活・利用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/15 05:25 UTC 版)
普通、草や樹木の枝や葉の上におり、獲物を探す。運動は活発で、足が速い。跳躍も巧みで、よく餌に飛びつくようにして捕らえる。卵は半球形の卵嚢にして、葉を巻いた中にくっつける。 小型の昆虫を捕らえる捕食者なので、農業の立場からは害虫の天敵としてはたらくことが期待される。一般に造網性のクモよりも徘徊性のクモの方が天敵として効果が高いとされる。ただし、クモ類を天敵として積極的に利用する試みは少ない。これは、主として、まずクモを大量繁殖させること、さらには多数個体を保管することが難しいからである。しかし、ササグモは害虫防除に使われたことがある。 昭和三十年代に、九州のスギ植林において、杉の新芽を害するスギタマバエに対して、萱島泉はササグモがこのハエの成虫をよく捕らえていることに注目し、これを防除に役立てることを試みた。大量飼育にも成功し、試験区域に放飼して、明らかな効果を確認した。
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