琉球・沖縄に関する歴史研究
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「ジョージ・H・カー」の記事における「琉球・沖縄に関する歴史研究」の解説
1950年代初め、カーは念願の沖縄訪問を実現し、琉球住民独自のアイデンティティーを呼び起こす目的で、米軍の委託により沖縄の歴史に関する著書を執筆した。有能な研究者・翻訳者らは沖縄に関する歴史的な資料や遺跡を求めて、日本中を捜し回った。そして彼は1953年に『Okinawa: Kingdom and Province before 1945 』(琉球 -王国と1945年以前の沖縄- )、1956年には日本語で書かれた『琉球の歴史』を出版した。その間にカーはさらに沖縄の歴史研究に没頭し、前述の2著書の補足版も書き上げた。『Okinawa, the History of an Island People 』(沖縄 -島民の歴史- ) には、沖縄の伝説上の過去から沖縄戦まで扱った542ページに及ぶ著書である。カーが亡くなるまでの11年に、1万3千冊の売り上げを達成した。その後は絶版していたが、2000年に再版されている。 カーは喪失した琉球の歴史的な遺構を非常に気にかけ、1960年から1963年の間に沖縄の重要文化財を調査した。宮古諸島や八重山諸島にも出向け、先島諸島を中心とした沖縄と中国との経済的影響に関する本を起草したが、出版しなかった。
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