現況と展示解説施設
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 23:39 UTC 版)
遺跡は調査後は埋め戻され現地は三重津海軍所で活躍し後に赤十字社を起こした佐野常民を記念した「佐野記念公園」となっている。現地に設置された説明板で海軍所の施設配置等について確認できるようになっているが、当時の活気ある状況を想像するのはかなり難しい。これは、発掘された遺構が木や土で構築されているため壊れやすく、貴重な資産を保護して後世に残すためやむを得ない処置とのことである。 2005年(平成17年)に公園整備した際に凌風丸をほぼ実物大で模した遊具が設置されたが、2014年(平成26年)10月3日に行われたユネスコ諮問機関国際記念物遺跡会議(ICOMOS)の現地調査に際し、「学術的顕彰に基づかず誤解を与え、遺跡保存上も遊具があることは望ましくない」との判断で撤去された。 佐賀市川副町に「佐野常民と三重津海軍所跡の歴史館」があり(2021年9月25日に「佐野常民記念館」からリニューアルオープン)、国内最古のドライドック(乾船渠)である三重津海軍所跡の一部を再現した原寸大模型、大型スクリーンなどの常設展示がある。 公共交通によるアクセスは、佐賀駅バスセンターから佐賀市営バス20番早津江行きで約30分の「佐野・三重津歴史館入口」、もしくは西鉄柳川駅から西鉄バス6番早津江行きで約30分の終点「早津江」が最寄りである。
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