狸のトロフィー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/30 15:15 UTC 版)
信楽焼の狸のトロフィーは、ボブ・ファーガソン中佐が当時、海軍部隊にパッチ等を納入する東京都千代田区の業者、エース・ノベリティ商会の小川太郎氏に調達を依頼したものである。 狸の像は決して酒が空にならない徳利、常にいっぱいの金袋を持つ幸運を招く伝統的なもので、狸は国をさまよい、不可能な冒険に参加し、怖いもの知らずのならず者や大胆に飲み騒ぐ人と付き合うと認識され、トロフィーに選ばれている。 トロフィーには台座と特製ガラスケースが準備され、台座の真鍮プレートに受賞飛行隊名が刻印されている。 トロフィーを獲得するためにはどのような手段を講じてもよく、盗むことも可とされている。そのため、トロフィーの担当士官は移動時、盗難防止のため、ケースのハンドルと自分の腕を手錠と鎖でつなぐことも少なくない。ただ、盗んだからといって、正式なホルダーにはなれず、公式に記録されることはない。 トロフィーは飛行隊に連れられ、富士山頂、硫黄島や宇宙空間まで様々なところに運ばれている。その結果、トロフィーの台座左側面には富士山頂で押した焼印が残され、その隣にはスペースシャトルでミッションを経験した搭乗員のみが得られる「マッハ25クラブ」のパッチが貼り付けられている。
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