特殊な割引制度
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 15:32 UTC 版)
JRは、かつては公共企業体の日本国有鉄道(国鉄)であったため、民鉄にはない種類の割引が存在する。 特定者割引定期券 おおむね生活保護受給世帯や児童扶養手当を受給しているひとり親世帯を対象にした割引。割引を受けるためには生活保護世帯などであることも然ることながら一定の条件がある。旅客営業規則に運賃表が掲載されているが、市販の時刻表には掲載されていない。通勤定期運賃の3割引をするものとされている。 身体障害者・知的障害者割引定期券 所定の要件を満たした身体障害者・知的障害者本人並びに、重度の身体障害者並びに12歳未満の身体障害者に関しては本人と介護者に対し、5割引で定期券を発売することとされている。ただし、小児用通学定期については障害者本人の割引をしない。 通学定期券の種類 通常、一般私鉄では大学生でも中学生でも運賃は同一であるが、JRの場合(新幹線定期券は除く)、大学・高校・中学と異なる運賃が設定されている。 このため、JR線との連絡定期券を発行している鉄道事業者がJR線分の発売区分を誤って発券(学生の区分をすべて大学生扱い)し、過剰に運賃を収受していた事例が2008年になって発覚した。件数・過徴収期間・過徴収額は記録が残っていないため把握が難しいという。現在では新規購入時に申込用紙を記入する際に、これらのどれに当てはまるかを購入者に選択させていることが多い。
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