特殊な剤型
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/06 08:04 UTC 版)
糊膏(リニメント) 泥状の外用剤で、微細に砕いた有効成分をグリセリンなどと共に水に混ぜて製する。水の量を増やし液状にすると懸濁性ローション剤になる。使いにくいので現在ではあまり用いられない。フェノール・亜鉛華リニメント(カチリ)が古くからよく知られている。 泥膏(パスタ) 軟膏類似の製剤であるが、軟膏より硬く、皮膚に直接塗布するのではなく、ガーゼなどに塗り広げて貼付して用いる。「イソジン・シュガー・パスタ」などがある。 従来は滲出液の多い創傷・熱傷には、やむをえず含水量の少なく、吸水性のあるパスタ製剤を使うことも多かったが、近年では吸水性ポリマーを含む創傷被覆材の開発により、細胞傷害性のある薬剤は使われない傾向にある。 硬膏 泥膏よりもさらに固く固形に近いもの。スピール膏が代表例で皮膚に貼って用いる。 ローション・スプレー 粉末剤を液体に混合したもの。ヒルドイド・ローションやニゾラール・ローション(抗真菌薬)、トプシム・ローション(ステロイド外用剤)などがある。
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