特別活動の歴史
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/20 22:09 UTC 版)
明治時代前期から、各学校では、修学旅行や運動会などの学校行事が独自に企画され、その教育的な意義が認められていた。また、運動部などの部活動の設置とともに学校内の自治会的な活動も盛んになっていった。 1945年(昭和20年)の第二次世界大戦降伏後には、学習指導要領が試案という形で発表された。当時は、自由研究という教科が、通常の教科で学習したことを有機的に発展させて学ぶ時間として想定され、この教科「自由研究」が現代の特別活動の原型になったといわれている。しかし、教科「自由研究」については、理解が進まず、また現場における適切な実施も困難であったため、直後の学習指導要領の改正時に廃止され、小学校では「教科以外の活動」に、高等学校では特別教育活動に再編された。 この後、はじめて「文部省告示」とされて準法令的な性質となった1958年(昭和33年)告示の学習指導要領では、小学校・中学校・高等学校を通じて「特別教育活動」に名称を統一した(ただし、特別教育活動には学校行事が含まれていなかった)。 その後、1968年(昭和43年)から1970年(昭和45年)に告示された学習指導要領では、それまで包括されなかった学校行事を統合し、名称を「特別活動」に変更した。
※この「特別活動の歴史」の解説は、「特別活動」の解説の一部です。
「特別活動の歴史」を含む「特別活動」の記事については、「特別活動」の概要を参照ください。
- 特別活動の歴史のページへのリンク