物語中の役割
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 00:56 UTC 版)
雛見沢症候群には、作中次の2つの意味がある。 1つは雛見沢大災害が発生した「祟殺し編」の世界で、各地にいる雛見沢出身者が起こした妄想、幻覚などの症状に名付けられた呼称である。作中では風土病そのものが世間に知られていないため、単に事件のストレスによる発症と思われている。 もう1つは雛見沢独特の危険な風土病であり、その存在は厳重に秘匿されている。本記事における解説はこちらを指す。 設定されている主な症状に、極度の疑心暗鬼や人間不信および妄想・異常行動がある。些細な誤解や悩みをきっかけに友人・知人に不信感を持った者が、その感情をこの病気で増大され、やがて殺人などの短絡的な行動に繋がることで、物語は悲劇的結末に辿り着く。物語の一部(特に前半)では視点となる人物が発症して信頼できない語り手となり、見聞きした事件を曲解して読者に伝える。 症状の詳細は全8編中第7編『皆殺し編』まで秘匿され、『皆殺し編』から悩みを打ち明けて症状を抑え、惨劇を回避する構成になっており、作品に強いメッセージ性を与えている。
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