物理教育
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/22 09:56 UTC 版)
アメリカ物理教師協会が推奨するプログラムにフィジクス・ファースト(Physics First、「初年度物理」)がある。米国の後期中等教育では3 - 4年間で自然科学3科目(化学、生物、物理)を履修するカリキュラムが一般的だが、初年度に学ぶ教科を物理とすることで、物理への理解を深め、物理の課程選択者を増やすとともに、化学や生物を学ぶための基礎を身につけさせようというものである。 現在米国の多くの州において、ハイスクールの科学カリキュラムでは3科目が必修と定められているのみである。つまり物理を選択せず、生物学・化学・「地学および物理科学」を履修するだけで済ませることができる。過去20年間、米国の物理教育はこれによって痛手を受けてきた。多くの大学生にとって、高校で物理を履修しなかったことが自然科学を学ぶ上で障害になっている。 大学レベルでは、適正技術に関する授業課題を与えることが、物理専攻ではない学生に物理への学習意欲を持たせるという点で効果的だと示されている。このような試みは物理学が社会に役立っていることを学ぶ機会となりうる。
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