爆発物としての性質
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/20 05:10 UTC 版)
1950年代にニトロメタンを積んだ貨車が爆発するまで爆発物としては知られていなかった。その後の試験によってTNTよりも爆発のエネルギーが大きいことが明らかにされている(爆速と猛度はTNTの方が高い)。これらは爆発物としては酸素の含有量が低いため、硝酸アンモニウムなどの酸化剤と混合することでより高い効果が得られる。ニトロメタンと硝酸アンモニウムの混合物は、オクラホマシティ連邦政府ビル爆破事件でアルフレッド・P・マラー連邦ビル爆破の際にも使われた。純粋なニトロメタンはそれほど衝撃に敏感ではないが、危険性を減らすために安定剤が添加される。上記の貨車の爆発の原因は、液体の爆発物には共通の危険として知られる断熱圧縮が行われたためと推定されている。小さな気泡が急激に圧縮されると、圧力の増加に伴って温度の上昇が起こり、これが爆発の引き金となる。技師がバルブを閉める際に勢い良く回しすぎたため、ウォーターハンマー現象により急激な圧力変化が生じたものと考えられている。ニトロメタンは塩基を加えて pH を上げると衝撃に敏感になる。 爆速:660 0m/s (1.13) トラウズル値:53 爆発熱:3.89 kj/g
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