燃料電池自動車(ねんりょうでんちじどうしゃ)
自動車は一般にガソリンかディーゼル(軽油)を燃料にする。これに対し、燃料電池電気自動車では燃料を燃やす代わり、水素と酸素を反応させて電気を発生させ、車を動かする。
ガソリン車やディーゼル車では多量の二酸化炭素や窒素酸化物が排出されるため、環境汚染の原因になっている。これが燃料電池自動車ではそういう排ガスはほとんど排出されない。また騒音や振動の問題が少ないことも大きな利点である。
燃料電池自動車の燃料としては水素を直接使うか、もしくはメタノールやガソリンを化学反応させて水素を取り出して使う方法がある。水素を直接使う場合だと自動車に水素を掲載するが、この際、水素はきわめて燃えやすいために、衝突時の爆発の危険性がある。そこで水素を水素ボンベの代わりに水素吸着合金という金属に貯めて使う方法の開発などが進められている。
燃料電池自動車は「次世代自動車」とも言われ、世界中で開発競争が繰り広げられている。数千億円にも上る費用をかけてでも、自動車メーカーは夢の自動車の開発を進めている。
(2000.06.07更新)
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