燃料電池搭載型複合サイクルエンジン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/11 06:02 UTC 版)
「複合サイクルエンジン」の記事における「燃料電池搭載型複合サイクルエンジン」の解説
燃料電池搭載型複合サイクルエンジンは燃焼室の手前にSOFC燃料電池を搭載したものであり、化学反応から直接電力を取り出しさらにその反応の副産物の熱をジェットエンジンの駆動に利用するため熱機関の理論限界を超えた超高効率を達成できる。 さらに発電した電力を用いたファンの駆動による大流量化、翼の境界層制御等による空気抵抗低減も期待でき、航空機の燃費を大幅に改善できるほか水素燃料を使用してゼロ・エミッションを実現しうるなど温暖化対策の切り札として期待される。 地上における似た発想として高効率火力発電を目指したトリプルコンバインドサイクル発電がある。 課題は主に高出力化と急激な環境変動への対処の2つ。 現状の定置型のSOFCは航空機に使うのには重すぎるし、出力全開まで数時間かかるため離陸時の急激な負荷変動や流速、流量の変化に耐えきれない。
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