無補殺三重殺
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/12 08:31 UTC 版)
無補殺三重殺(英語版)は三重殺を1人だけで完成させ、補殺 (assist) が記録されないパターンである。プレイが完成する頻度は完全試合に匹敵するほど低く、日本プロ野球では、セントラル・リーグに限りリーグ表彰の対象となる。無死走者一・二塁、もしくは無死満塁の場面で、二塁周辺で遊撃手もしくは二塁手が行う可能性が最も高い。メジャーリーグでは2009年にエリック・ブラントレットが成功させた他、15度記録されている。 【プレイの例】 無死走者一・二塁、もしくは無死満塁の場面で、打者がライナーの打球を打ち、二塁手または遊撃手が捕球(一死)。 離塁した二塁走者が帰塁する前に、捕球した野手が二塁あるいは走者に触球(二死)。 触球した野手が、そのまま二塁へ走ってきた一塁走者に触球(三死)。 無死二・三塁または満塁の場面において、三塁付近で三塁手が同様のプレイを行うことも可能だが、実際にそのプレイが完成した事例はない(満塁や二・三塁ではヒットエンドランを仕掛けるケースはほぼ無く、スクイズが試みられた場合は、三塁付近まで小飛球が飛び打者と三塁走者がアウトになるまでの間に二塁走者はまず帰塁可能であるため)。 捕手や一塁手が無補殺三重殺を完成させる場合には、普段守っている最も近い塁の付近では2つまでしかアウトが取れないため、他の塁付近まで守備位置を移動する必要がある。メジャーリーグでは、一塁手が無補殺三重殺を完成させた事例があるが、そのプレイでは、一塁手がライナーを捕球したのち、飛び出した一塁走者に触球、その後一塁手が二塁まで移動し、二塁に触球することで完成させている。
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