無機顔料
顔料は組成により無機化合物を主体とした無機顔料、有機化合物を主体とした有機顔料に分類される。無機顔料は一般的に有機顔料と比べて、隠蔽力(下地を隠す能力)が大きく、また耐候性、耐化学薬品性、耐溶剤性、耐熱性に優れている反面、色の鮮明さや着色力に劣る。
無機顔料
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/11 02:05 UTC 版)
酸化鉄紫 mars violet 黄味の乏しい暗種の酸化鉄赤のこと。天然にも存在し、日本では紫土(シド)として産する。近年では、1975年(昭和50年)の法輪寺の三重塔再建に際し、彩色に用いられた。 紫群青 ultramarine violet 赤味の強い色目の合成ウルトラマリンのことである。 マンガン紫 manganese violet 1868年、ニュルンベルクで初めて製造された。極めて堅牢な顔料であり、水分にさらされない環境下での保存においては信頼性が高い。さまざまな異名がある。 コバルト紫 cobalt violet 砒酸コバルト、燐酸コバルト、コバルト-リチウム-燐 酸化物固熔体、含水燐酸アンモニウムコバルト、ホウ酸コバルトなどがある。いずれも粗粒で着色力に乏しい。また色がやや淡い。極めて高価な顔料である。また、一部では燐酸コバルト八水和物も顔料として使用されるが、安定性を欠くため好ましくない。
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