源宛との一騎討ち
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/25 15:03 UTC 版)
『今昔物語集』には源宛(箕田宛)との一騎討ちの説話が収められている。これによると源宛との一騎討ちは以下のようなものであった。今は昔、東国に源宛・平良文という二人の武士がおり、二人の領地は荒川を隔てて近いところにあってたびたび家来たちが小競り合いをしていた。そのうちに家来同士ではなく二人で一騎討ちをしようという話になり、お互い家来を引き連れて荒川の河原に乗り込み、家来には手出しをしないように命じて前へ進み出た。はじめに源宛は平良文の放った矢を軽くかわし、次々と射られる矢を刀で打ち落した。平良文も負けじと源宛が放った矢を軽くかわして次々射られる矢を刀で打ち落し、二人の素晴らしい技に敵味方関係なく喝采が送られた。二人は一歩も譲らず、戦いが終わると互いに駆け寄って健闘をたたえ合い今後は助け合って地方の開発に尽くすと誓い合ったという。
※この「源宛との一騎討ち」の解説は、「平良文」の解説の一部です。
「源宛との一騎討ち」を含む「平良文」の記事については、「平良文」の概要を参照ください。
- 源宛との一騎討ちのページへのリンク