渓流植物の種類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/11 14:16 UTC 版)
渓流沿いという環境は降水量の多い地域に限るため、特に熱帯域や亜熱帯域で種類が多い。渓流植物は一説には世界で70科240属650種にのぼる。ただし、特に熱帯域で詳細な調査が行なわれていない部分があり、実際にはもっと多くて植物全体の0.5-1%に達するとの説もある。また、渓流植物の多くはその地域に限られた固有種である。これは祖先的な植物からその渓流環境に適応し、新たな種に分化した結果であると考えられている。 下記に日本の代表的な渓流植物を列記する。()内はその祖先と考えられている植物である。 シダ植物 ホングウシダ科:サイゴクホングウシダ・ヒメホラシノブ オシダ科:ヤエヤマトラノオ(タイワンジュウモンジシダ) ウラボシ科:ヒメタカノハウラボシ・ミツデヘラシダ チャセンシダ科:ホウビシダ ゼンマイ科:ヤシャゼンマイ(ゼンマイ) 種子植物 ユキノシタ科:アワモリショウマ・ダイモンジソウ ベンケイソウ科:ヒメレンゲ セリ科:カワゼンゴ スミレ科:ヤエヤマスミレ・オリヅルスミレ カワゴケソウ科:カワゴケソウ ヤナギ科:ネコヤナギ ツバキ科:テリハヒサカキ(ハマヒサカキ) ツツジ科:サツキ・リュウキュウアセビ ゴマノハグサ科:ヒメサギゴケ シソ科:ヒメタムラソウ キク科:アオヤギバナ・リュウキュウツワブキ(ツワブキの変種)・ホソバノギク・コケタンポポ・ナガバハグマ(オキナワテイショウソウ) カヤツリグサ科:ナルコスゲ・タニガワスゲ・フサナキリスゲ・サワヒメスゲ・オキナワヒメナキリ イネ科:アオシバ ショウブ科:セキショウ ラン科:ソノハラトンボ
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