カワゴケソウとは? わかりやすく解説

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かわごけ‐そう〔かはごけサウ〕【川×苔草】

読み方:かわごけそう

カワゴケソウ科多年草山間急流中の岩面に生え、根は濃緑色葉状で、羽状分枝して固着する短く針状束生する。冬、淡紅色小花をつける。鹿児島県分布


川苔草

読み方:カワゴケソウ(kawagokesou)

カワゴケソウ科コケ多年草

学名 Cladopus japonicus


カワゴケソウ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/22 00:37 UTC 版)

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カワゴケソウ
保全状況評価
絶滅危惧IA類 (CR)環境省レッドリスト
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: カワゴケソウ目 Podostemales
: カワゴケソウ科 Podostemaceae
: カワゴケソウ属 Cladopus
: カワゴケソウ C. japonicus
学名
Cladopus japonicus
和名
カワゴケソウ

カワゴケソウ(Cladopus japonicus)は、カワゴケソウ科カワゴケソウ属に分類される植物。河川流域の岩盤などに固着して生育する[1]は針状に退化し、外見はコケ植物のように見えるが、多年生の被子植物である。

分布

中国福建省と、鹿児島県天降川川内川、安楽川で生育記録がある[1]が、安楽川の記録は正確でない可能性がある[1]。生育域が非常に限られている上、水質汚濁などで絶滅した個体群もあり[2]環境省レッドデータブックでは絶滅危惧IA類に指定されている。

生態

茎から幅2-4mm、厚さ約0.4mmの葉状体を互生し、また幅4-8mmの針状の葉を束生させる[1]

花期は10月から12月、水位が下がったときに水上で開花させるが、水中でも花を咲かせることがある[1]。また閉鎖花でも受粉が可能である[3]。果実は球形、種子の大きさは0.3mm程度である[1]

冬には茎と葉は枯死し、葉状体のみで越冬する[1]

近縁種

形態はトキワカワゴケソウと類似するが、葉状体の厚さがカワゴケソウと比べて厚いほか、冬に針状葉が脱落しない点でカワゴケソウと区別できる[4]

脚注

  1. ^ a b c d e f g 角野康郎『日本水草図鑑』文一総合出版、1994年。 p.124
  2. ^ 環境庁自然環境局野生生物課編『改訂・日本の絶滅のおそれのある野生生物8 植物I(維管束植物)』 財団法人自然環境研究センター、2000年、ISBN 4-915959-71-6
  3. ^ 岡田博、加藤雅啓(2002)「P/O(花粉数/胚珠数)比より推定したカワゴケソウ科数種の送粉様式」APG 53 (1) 51-61
  4. ^ 角野康郎『日本水草図鑑』文一総合出版、1994年。 p.167

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