混乱回避措置
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/21 08:10 UTC 版)
long scaleとshort scaleを使用している国では百万より大きい単位では同じ単語が異なる桁を示すなど表記の仕方が異なる。混乱を回避するために以下のような表示がされる。なお命数法の違いに加え、小数点や3桁を区切る記号をコンマかピリオド(終止符)かという小数点の問題がある。 もっとも簡単な方法が全数を記述することである。 例)1,000,000,000,000 これはshort scaleでは1 trillionであるがlong scaleでは1 billionである。 ミリオン(百万)までは共通であるので百万以上の桁を数字で表示する。 例)12,345 million(ミリオン) 指数表記で桁を表す。 1×109、1×1010、1×1011、1×1012などで広く使われている。または一般的ではないがコンピューターで1e9、1e10、1e11、1e12と表記される。 SI接頭語で表す。 SI接頭語は基本単位に非依存の数値の桁のみを表すものでキロ(k, 103 = 千)、メガ(M, 106 = 百万)、ギガ(G, 109 = 十億)、テラ(T, 1012 = 兆)などである。これらは科学者・技術者の間で広く使われている。例)キログラム、メガワット、ギガヘルツ、テラバイト。これらはコンピュータの普及により一般にも知られているが、1ギガドルといった表現は一般的ではない。なお日本では電力表示に億kW(キロワット)といった使われ方をする。1億kWは100ギガワット (GW)である。
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