深山正久・東大教授への批判
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 00:39 UTC 版)
「海堂尊」の記事における「深山正久・東大教授への批判」の解説
Aiについては東京大学大学院医学系研究科人体病理学・病理診断学分野の深山正久教授も研究しているが、これを“反対の立場からデータを捏造し発展を阻害”と指摘し、ブログで「Ai(死亡時画像診断)導入の反対の病理学会重鎮が、Aiの普及、発展を阻害」「病理学会上層部と官僚の癒着による学業業績剽窃事件」などと主張したため、深山教授に名誉毀損で330万円の損害賠償を求める訴えを起こされた。一審では「いずれも真実と認める証拠はない」として、被告側に110万円賠償を命じられた(2010年1月18日)。判決後、記者会見を開き「Aiは解剖率が低い日本の『死因不明社会』の解決策になると信じるからこそ批判をした。名誉棄損の部分ばかりが独り歩きしているが、Aiを適正に社会に導入するための危機感からブログを書いている。個人攻撃のつもりはない。Aiをめぐり学会などオープンな場で議論をしたかった。わたしの批判に反論し議論する場は、本来、裁判所ではなく学術の場ではないのか?」と語った。二審でも「盗用の証拠はない」として敗訴するが、「官僚と癒着」との直接的表現がない部分に関して名誉毀損の事実は認められないとして60万円に減額(2011年1月12日)された。最高裁に上告したが7月8日、上告棄却。ちなみに海堂本人は、その後の著作でこの裁判をスラップ訴訟だとしている。
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