深作光貞とは? わかりやすく解説

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深作光貞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/21 08:33 UTC 版)

深作 光貞(ふかさく みつさだ、1925年9月27日 - 1991年10月24日)は、日本の文化人類学者評論家歌人

人物

文化人類学者として

京都大学文学部仏文科卒、東京大学大学院で石田英一郎文化人類学を学ぶ。1952年パリソルボンヌ大学留学、1953年よりNHK欧州総局、1957年より毎日新聞パリ支局勤務。日南貿易取締役のかたわらアンコール・ワットの研究をする。1960年より東南アジアでのフィールドワークの後、フランス文学から文化人類学へ専門を変更。ワシントン州立大学客員教授、京都精華短期大学教授、学長、京都精華大学教授、奈良女子大学教授、明治学院大学教授を歴任した。カンボジア地域研究を専門に、幅広い批評活動を行った。 また、百科事典日本大百科全書』(小学館)の、「合図」などの項目を執筆した。

歌人として

1950年宮柊二の呼びかけで集まった「泥の会」に、1951年より参加。他の参加者に岡部桂一郎草柳繁一山崎方代森比左志など。プロレタリア短歌の雑誌「人民短歌」などに作品を発表した。1965年には中井英夫と組んで伝説的な歌誌「ジュルナール律」の編集兼発行人となり、村木道彦を世に出すなどの功績を残した。自ら資金を提供して寺山修司塚本邦雄菱川善夫などに執筆の場を与え、前衛短歌のフィクサーとして活動した。また、岡井隆を京都精華大学教授に招いた。

著書

  • アンコール・ワット角川文庫 1965
  • 『メキシコのすべて』角川文庫 1967
  • 『新宿考現学』角川書店 1968
  • 『日本文化および日本人論 猿マネと毛づくろいの生態学』三一書房 1971
  • 『反文明の世界 現代カンボジャ考』三一書房 1971
  • 『呪術のすすめ』読売新聞社 1973
  • 『海上の道他界への道 与那国沖縄からマダガスカルまで』世界思想社 1975
  • 『日本人の笑い』玉川大学出版部・玉川選書 1977
  • 『ミイラ文化誌』朝日選書 1977
  • 『伝統のこころと視点』伝統的工芸品産業振興協会 1982
  • 『「衣」の文化人類学 「下半身の装い」に探る人間の本性と変身への願望』PHP研究所 1983 21世紀図書館

共著

  • 『コアレス世代 現代っ子の生活心理』斎藤光共著 創拓社 1980
  • 『続・「衣」の文化人類学』相川佳予子共著 PHP研究所 1983 21世紀図書館

参考

  • 『衣の文化人類学』著者紹介



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