海岸の溺れ谷とは? わかりやすく解説

海岸の溺れ谷

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 06:37 UTC 版)

溺れ谷」の記事における「海岸の溺れ谷」の解説

海岸形成され溺れ谷地形は、「沈水海岸」や「沈降海岸」という。地球上で後氷期(およそ1万5000年前から5000年前まで)に海水面100メートルほど上昇した。これにより世界海岸各地溺れ谷沈水海岸)が生じたこのうち氷河侵食作用によって刻まれU字谷氷食谷氷河渠)が沈水してできた溺れ谷海岸地形は、「フィヨルド」と呼ばれる北欧アラスカニュージーランドでよくみられるフィヨルドでは、海水面下でも氷河による侵食続き、これも地形成因大きな影響与えている。 起伏の差の大きい山地形が、河川下刻作用によって深く侵食されV字谷形成され、これが沈水してできた溺れ谷海岸地形は、しばしば「リアス海岸」(リアス式海岸)となる。一般に陸上河川侵食つくられる谷地形は複雑な樹枝状をつくるので、これが溺れ谷となってできた海岸や湾部は典型的なリアス海岸岩石海岸となることが多い。こうした地形では、かつての尾根が岬や島となり、谷が入江となる。三陸海岸熊野灘沿岸部志摩半島)、アメリカ北東部沿岸チェサピーク湾など)などがよく知られている。 逆に柔らかい岩石でできた谷地形が溺れ谷となると海食作用によって岬が失われ削られ土砂入江堆積し平坦な海岸地形形成されていく。 深い谷地形が大きく海へ沈んだ場合には、その溺れ谷先の海底にも古く形成された谷が認められることがあり、これを「陸棚谷、英: shelf channel」(海谷海底谷)と呼ぶ。日本国内では、射水川神通川沖合富山湾海底みられる

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