海が見えるダム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/23 01:03 UTC 版)
花貫ダムは「海が見えるダム」として地元を中心に知られている。そもそも山間部に建設されるダムは海から遠く離れているのが普通であるが、花貫ダムの場合はダムから海まで直線距離で10キロメートル以内であること、また山間部下流で開けた場所に建設されていることもあって、ダムの頂上である天端から肉眼で太平洋を望むことが可能となっている。晴天であれば海上に浮かぶ船舶も確認できるほか、秋になると紅葉と太平洋の眺望を同時に楽しむことが出来る希なスポットである。このため花貫渓谷を訪れる観光客は同時にダムへも立ち寄ることが多く、特に賑わいを見せる。 2008年(平成20年)現在日本には約2,700箇所のダムが建設されているが、財団法人日本ダム協会の調べによるとダム本体から海を臨めると確認されているダムは34箇所に過ぎない。その大多数が瀬戸内海周辺や離島に建設されたダムで、関東地方では花貫ダムのほか千葉県に二箇所存在するのみである。こうした特色もあって、比較的小規模なダムではあるが観光客が訪れることの多いダムとなっており、1985年(昭和60年)茨城県民によって投票された『茨城百選』において花貫渓谷と共に得票数第二位の観光地に選ばれている。
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