浄土門主
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/21 23:49 UTC 版)
2007年に、京都市にある浄土宗大本山清浄華院法主に就任した。2010年9月に浄土門主坪井俊映の遷化(死去)に伴い、同年10月に知恩院内にある浄土宗務庁「浄土門主推戴委員会」で、満場一致で浄土門主(兼知恩院門跡)に推戴された。宗祖法然上人八百年大遠忌を目前に控える時期で、早期での就任確定となった。なお後任の清浄華院法主は、大正大学元学長の真野龍海が翌11年1月14日に就任した。 11月に就任会見の中で、「無縁社会といわれるような、家族、地域においても縁のない人々が増えているという変化が現れている。八百年遠忌を機縁として念仏の水源である知恩院を中心に、教化集団として蘇りつつあることをもって、家庭の崩壊、地縁の結束のゆるみを再び取り返さねばならない。血縁、地縁に寺の縁、仏法の縁、私たちでいうなら念仏の縁を加えることによって、世の中が穏やかに進んでいくことを念願している。(中略)八百年大遠忌の意義は寺の縁、念仏の縁、法縁をもって血縁や地縁の崩壊を防いでいくこと、また復活させていくことによって、無縁社会をお互いが助け合い、真に喜べる社会に変えていくことにある。」と述べ、社会への働きかけに法然上人の御教えが、新たな役割を果たしたいと抱負を述べた。
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