浄化・消毒処理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/21 02:27 UTC 版)
単純な沈殿やろ過の過程では、固体としての性質を持つ不要ないし有害な物質が取り除けるものの、水溶性の有害物質は除去できない。このため生化学的手段ないし化学処理によって、溶け込んでいる物質を凝固させて取り除く浄化を行い、最終的に塩素やオゾンといった有機物や化学物質と反応し易い物質を使って殺菌する工程を経て送水される。ただし当然ながらその機能には物理的な限界があり、万が一処理可能な範囲を超えて異物や有害物質などが混入した場合処理することはできない。このため浄水場の多くでは、取水時と浄水施設の各段階における水に含まれる化学物質や微生物の監視を絶えず行っており、安全基準を超えるような問題が発生した場合には浄水施設の機能点検や管理強化、それでも対応できない場合には水の供給を止め(断水)、水質汚染の被害が拡散しないようにするための安全装置としての役目も担っている。 濾過池における処理方法の違いにより緩速濾過と急速濾過に分類できる。
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