派生・関連形式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/02/28 21:30 UTC 版)
「国鉄DT17形台車」の記事における「派生・関連形式」の解説
台車設計が急速に変化する時期に設計され、また一体鋳鋼製で製造可能なメーカーが限られたことから、本形式の派生・関連形式はごくわずかである。 国鉄向け 電車用TR48:本形式と同じ1952年度発注の80・70・72系電車の付随車・制御車各形式に採用。国鉄と日本車輌製造の共同設計であったと伝えられ、同様に一体鋳鋼製であるが、単列の軸ばねを採用し、揺れ枕吊りを無理に外に出さず側梁とトランサムに相当する部分を上から見てχの字状に一体成型して枕ばねとの干渉を避けるという、極めて特徴的な形状の台車枠を備える。DT17が鋼板プレス材溶接構造のDT20で置き換えられた際に、このTR48もDT20と同系の仮称TR51で置き換えられる計画があったが、各メーカーの製造能力を勘案して、付随車・制御車についてはいわゆる旧型国電の最終増備グループまでTR48の製造が継続された。 私鉄向け 東急車輛製造YS-M1・YS-T1:海軍工廠から鋳鋼生産設備を継承して創業した東急車輛製造が東急デハ3800(YS-M1)・クハ3850(YS-T1)形用として製造。複列軸ばねなどDT17の特徴の多くを継承するが、軸距が2,300mmと短く、側梁に大きな中抜き穴が設けられるなど、外観は大きく異なる。なお、これら2種はおおまかな形状は同様だが、主電動機支持の関係で各部寸法や細部形状は大きく異なっている。
※この「派生・関連形式」の解説は、「国鉄DT17形台車」の解説の一部です。
「派生・関連形式」を含む「国鉄DT17形台車」の記事については、「国鉄DT17形台車」の概要を参照ください。
- 派生・関連形式のページへのリンク