活動機関
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/01 08:05 UTC 版)
世界で発生するバッタ対策は、国際連合食糧農業機関(FAO)が行っている。 蝗害が大きな問題となっているのは、アフリカ中部・北部、アラビア半島、中近東、アフガニスタンなどである。これらの地域で発生するバッタ対策は、ローマにあるFAOの機関、サバクバッタ情報サービス(Desert Locust Information Service, DLIS)を中心に行われている。 DLISでは、人工衛星に搭載されたMODISの降水情報などを利用して、天候、環境、分布状況を日々モニターすることで、6週間先までのバッタ分布を予想している。これらの予想は、1970年代から発行されている月刊誌『locust bulletins』で報告されている。1990年代以降の情報は、FAOの公式サイト http://www.fao.org/ag/locusts から得ることができる。FAOは蝗害が予想される国家に対して、情報と対策技術の教育を実施し、関係機関に資金援助を要請している。日本国政府も被害国に対して度々無償資金援助を行っている。 バッタの活動範囲は、1,600万から3,000万平方キロメートルと非常に広く、多数の人員が必要となる。アフリカでは、モーリタニアのように国立の研究所が設立された国もあるが、多くは開発途上国であったり内政が混乱している国家であるため、政府がバッタの監視や対策をすることが非常に困難である。
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