津風呂湖
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/12 02:47 UTC 版)
津風呂ダムによって出現した人造湖は津風呂湖(つぶろこ)と名付けられた。紀伊山地を除く奈良県内では初めての大きな湖沼である。 津風呂湖は海のない奈良県内で初めて湖上遊覧船が就航した湖でもある。毎年3月15日から11月末までの期間は遊覧船による湖上一周が可能であり、春の桜・新緑や秋の紅葉が美しい。1972年(昭和47年)には奈良県によって吉野川津風呂県立自然公園に指定され、湖を中心に周辺は観光地として整備されている。道路の走っていない北岸は近畿自然歩道としてなっている。湖には南岸と北岸とを結ぶ3つの歩行者専用吊り橋(自転車も可)があり、平尾の吊り橋(長さ約149m)、入野の吊り橋(長さ約85m)、山口の吊り橋(長さ約76m、現在通行止め)と呼ばれる。これらは近年まで、久しく手入れもされず放置されていたが、現在、近畿自然歩道沿いに新しい道路が建設されている。付近には津風呂湖温泉の他、『三代実録』で859年に正五位下を賜ったという記録が残り、本居宣長も参詣した吉野山口神社や、松尾芭蕉が『笈の小文』で訪れ俳句を詠んだ龍門の滝があり、句碑が残されている。 また津風呂湖は、関西では特に有名な釣りスポットでもある。特にヘラブナについては、関西におけるダム湖でのヘラブナ釣り発祥の地である。複雑な湖岸線は絶好の棲み処でもあり、ヘラブナの他にコイやブラックバスのスポットとして、休日には多くの釣り客が訪れる。ブラックバスについては2005年(平成17年)にバスフェスティバルが行われるなど盛況である。津風呂湖ではボートでの釣りを行えるが、ダム堤体付近での釣りは厳禁となっている。
※この「津風呂湖」の解説は、「津風呂ダム」の解説の一部です。
「津風呂湖」を含む「津風呂ダム」の記事については、「津風呂ダム」の概要を参照ください。
Weblioに収録されているすべての辞書から津風呂湖を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
全ての辞書から津風呂湖 を検索
- 津風呂湖のページへのリンク