法的定義と操作的定義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/29 00:26 UTC 版)
「ヴィジブル・マイノリティ」の記事における「法的定義と操作的定義」の解説
1995年の雇用均等法には、ヴィジブル・マイノリティの以下のように定義される。 「ヴィジブル・マイノリティに属する者」とは、先住民族を除く、非白人系人種または肌の色が白くない人々を意味する。 この定義は1984年の雇用均等に関するアベラ委員会の報告に遡ることができる。この委員会ではヴィジブル・マイノリティという語を「曖昧なカテゴリ」であると述べたうえで、実用の面で「非白人と見て分かる者」を意味すると解釈している。カナダ当局は、次のような人々をヴィジブル・マイノリティとして識別する操作的定義を用いている。すなわち「中国系、南アジア系、黒人系、フィリピン系、ラテンアメリカ系、中東系、アラブ系、西アジア系、韓国系、日本系、他に含まれない可視的なマイノリティ、および複合的な可視的マイノリティ」である。しかし、多少の例外が適用される集団もある。2006年国勢調査の「ヴィジブル・マイノリティの人口および人口集団の参照ガイド」によれば、例外とは以下のようなものである。 一方で、雇用均等法の定義に従えば、「ラテンアメリカ系」かつ「白人」、「白人」かつ「アラブ系」、「西アジア系」かつ「白人」と回答した者はヴィジブル・マイノリティの人口から除外される。同様に、「ラテンアメリカ系」、「アラブ系」または「西アジア系」と回答した者で、「フランス人」などのヨーロッパ人と記入回答した者も、ヴィジブル・マイノリティの人口から除外される。これらの人々は「ヴィジブル・マイノリティでない」分類に含まれる。しかし、「ラテンアメリカ系」、「アラブ系」または「西アジア系」かつ非ヨーロッパ人と記入回答した者は、ヴィジブル・マイノリティの人口に含める。 雇用均等法と、求職者・就業者に配布された雇用均等アンケート調査の言い回しの中では、「非白人」という用語が用いられる。これは先住民かつ・またはヴィジブル・マイノリティである人々を示す簡潔な言い回しである。
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