沿革と生産状況
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/03 04:57 UTC 版)
「ミレービスケット」はもともと明治製菓(現:明治)が開発し、製造・販売を行っていた菓子である。しかしその売れ行きは思わしくなく、各地の業者が二次加工と販売を請け負うようになった。その後、1967年(昭和42年)に、名古屋の三ツ矢製菓がビスケット生地の製造業務を明治製菓から引き継いだ。なお、ビスケット生地の「ミレー」の商標権は明治が所有しており(登録商標第2643288号)、三ツ矢製菓がライセンス料を支払っている。 三ツ矢製菓で生産されたビスケット生地(素焼きのミレー)が全国の販売会社へ送られ、それぞれの販売会社が加工(油で揚げるなどの工程)を行っている。このため風味は各社それぞれである。販売会社は、2018年の「レタスクラブニュース」記事によれば以下の6社。 平野製菓(愛知県) 渡由製菓(愛知県) - 「ワタヨシ製菓」とも表記される。「ミレーフライ」の名称を用いる。 伊藤製菓(愛知県) 菊花堂(岐阜県) 東海農産(静岡県) 野村煎豆加工店(高知県) 6社中5社までが東海地方の会社であるが(平成初期には販売会社が東海地方に7社あったという)、高知県の野村煎豆加工店の販売量が格段に多い。東海地方では「ミレーフライ」の名称で販売している会社もある。 なお、ビスケット生地を生産している三ツ矢製菓は、ほぼ同様の材料でスティックタイプのビスケット「ビスくん」を1970年(昭和45年)より製造・販売しており、こちらも名古屋の定番菓子とされている。
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