沙留駅とは? わかりやすく解説

沙留駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/18 08:26 UTC 版)

沙留駅
駅舎(1983年頃)
さるる
Saruru
豊野 (4.7 km)
(3.7 km) 富丘
所在地 北海道紋別郡興部町字沙留北浜町
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 名寄本線
キロ程 77.7 km(名寄起点)
電報略号 サル
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
開業年月日 1921年大正10年)3月25日[1]
廃止年月日 1989年平成元年)5月1日[1]
備考 名寄本線廃線に伴い廃駅
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1978年の沙留駅と周囲約500m範囲。下が紋別方面。カーブ状の相対式ホーム2面2線と駅舎横の貨物ホームに引込み線、駅裏に貨物用の副本線がある。かつてはストックヤードに貨物が野積みされていたが[2]、この時点ではすでに久しく使用されていない様子である。この後貨物線は撤去された。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

沙留駅(さるるえき)は、かつて北海道網走支庁紋別郡興部町字沙留北浜町に設置されていた、北海道旅客鉄道(JR北海道)名寄本線廃駅)である。事務管理コードは▲122115[3]

歴史

駅名の由来

所在地名より。地名は、アイヌ語の「サル・オロ」(がたくさん生えている原)が転訛した「サロロ」に由来する[4]

駅構造

廃止時点で、相対式ホーム2面2線を有する地上駅で、列車交換可能な交換駅であった。互いのホームは、駅舎側ホーム中央部分と対向側ホーム中央部分を結んだ構内踏切で連絡していた[4]。駅舎側(東側)ホームが下り線、対向側ホームが上り線となっていた[4]。そのほか、下り線の遠軽方から分岐し駅舎南側のホーム切欠き部分の貨物ホームへの貨物側線を1線有していた[4]

職員配置駅となっており、駅舎は構内の東側に位置し下り線ホーム中央部分に接していた[4]。木造駅舎であった。

利用状況

乗車人員の推移は以下のとおり。年間の値のみ判明している年については、当該年度の日数で除した値を括弧書きで1日平均欄に示す。乗降人員のみが判明している場合は、1/2した値を括弧書きで記した。

年度 乗車人員 出典 備考
年間 1日平均
1978年(昭和53年) 157 [5]

駅周辺

駅跡

2001年(平成13年)時点では土盛りのホームが残存していた[7]が、旧駅構内には町営住宅が建築されていた[7]2011年(平成23年)時点では鉄道関連の遺構は全くなくなっており、町営住宅の一部の「しおさい公園」になっていた[8]。駅跡からの線路跡は、舗装された道路に転用されていた[8]

隣の駅

北海道旅客鉄道
名寄本線
豊野駅 - 沙留駅 - 富丘駅

脚注

  1. ^ a b c d e f g h 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、911頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ 1948年撮影航空写真(国土地理院 地図・空中写真閲覧サービス)
  3. ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、242頁。doi:10.11501/1873236https://doi.org/10.11501/18732362023年3月21日閲覧 
  4. ^ a b c d e f 宮脇俊三 編『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』原田勝正小学館、1983年7月、210頁。 ISBN 978-4093951012 
  5. ^ 藤田, 稔 編『国鉄全駅大事典』藤田書店、1980年4月30日、905頁。doi:10.11501/12065814https://dl.ndl.go.jp/pid/12065814 
  6. ^ a b c 『北海道道路地図 改訂版』地勢堂、1980年3月、18頁。 
  7. ^ a b 宮脇俊三 編『鉄道廃線跡を歩くVIII』JTBパブリッシングJTBキャンブックス〉、2001年7月、34頁。 ISBN 978-4533039072 
  8. ^ a b 本久公洋『北海道の鉄道廃線跡』北海道新聞社、2011年9月、120頁。 ISBN 978-4894536128 

関連項目





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