決勝判定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 06:16 UTC 版)
ゴールインはそりの最後端が決勝線を通過した時点で認められる。スタートラインもスターティングゲートの先頭ではなく、そりの最後端位置を基準に設定される。そのため、発走前のゲート後方では係員により、そりの最後端位置が一直線になっているか確認する作業を行っている。これはばんえい競馬が元来「荷物を運びきる荷役作業」に由来していること と、決勝線上で馬が止まってしまうことがあり、鼻先では決勝判定が難しい場合があるためとされている。 上記のとおり、鼻先(先端)で勝敗を決める平地競走や障害競走、及び他種公営競技(競輪・競艇・オートレース)とは異なり審判の決勝判定も難しく、かつては肉眼のみで決勝判定を行っていたことから審判に関するトラブルが絶えなかったが、1963年に導入された写真判定、1969年に導入されたVTR判定によって、判定の正確さは飛躍的に向上。このため、国内外の競馬関係者からも見学に訪れることがあるという。決勝判定写真は平地競走などと同様にスリットカメラ方式を採用している。そのため決勝線上で馬が立ち止まったりすると、馬の胴が異様に長く伸びて写る場合がある。また、スタンド側からの写真のみではそりの後端が他の馬ないしそりによって隠れることがあるため、対面にも塔を建てて撮影している。 成績は1着から最下位まですべて走破タイムが発表され、着差は平地競走のような馬身・クビ・ハナ等ではなく、秒数で発表される。また単一コースのため、レコードタイム制度も設けられていない。
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