気持ちに関する考察
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/04 01:11 UTC 版)
社会生活をおくる人々は、何かが自分にとって望ましい結果や気持ちを与えてくれるのではと未来に期待することがある。自分を幸せや興奮させてくれると思える事柄に熱中することは、一時的なスリルを引き起こすだけにすぎなかったり、待ち望んでいたことと逆の結果になる場合もある。イベントや体験は自分の気持ちを満たすために行われて追体験される。 過去に経験した気持ちが、現在の意思決定や将来同じ事が起こった時の気持ちに影響を与える傾向がある。ギルバートとウィルソンによる花の購入実験では、過去に花の購入経験がある人のほうが記念日で花を購入することで幸福を感じ、その幸福感が(花の購入経験がこれまで無かった人に比べて)長く続いたことが示された。 社会学者で作家のアービング・ゴフマンによると、人は俳優のように感情表現の方法を制御できるが、内なる感情や気持ちを制御することはできない。内面の気持ちは、外で人々に見てほしい表現を行う場合であれば押し込めることが可能である。こうした感情的な経験は個人が意識的かつ積極的に取り組んでいる継続的なものだと、ゴフマンは説明する。各個人は、内面と外面の気持ち(いわゆる本音と建前)を持って社会に溶け込もうとする。
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