気性・性格・知能の特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 06:18 UTC 版)
「ディープインパクト (競走馬)」の記事における「気性・性格・知能の特徴」の解説
武豊は「走ろうとする気持ちが強すぎるので、乗る立場からすれば難しい馬」「この馬が本気で行きだしたら止めるのは容易じゃない」と語っている。3歳時はほかの馬が前を走っていると調教でも追い抜こうとして抑えるのに苦労するほどで、さらに調教で馬場に出るときに尻っ跳ねをする癖があった。パドックでもうるさい様子を見せており、とくに東京優駿では焦れ込んで馬場入りのときと同じように尻っ跳ねをする仕草もした。3歳夏の札幌競馬場でのトレーニングでは、これらの癖を直すための調教もされた。このトレーニングが功を奏したのか、その後はある程度改善され、4歳時の有馬記念前の調教では他馬に反応することも尻っ跳ねをすることもなくなった。 普段は人懐っこくておとなしく、厩舎では「お坊ちゃまくん」のニックネームで呼ばれていた。「素直な性格」で「天然」だと厩務員の市川は述べている。調教師の池江はディープインパクトを「とてもおとなしい」馬だと言い、さらに「人間が好き」で「優しい馬」だと表現している。競走馬時代の担当の獣医師も、ディープインパクトは「性格が気さく」であり、これほど性格が良い馬はそういないと語っている。種牡馬となってからの担当厩務員である森田敬治は、自分が人間よりも上の立場だということを誇示したがるほかの種牡馬と違って、ディープインパクトは人間と対等の立場で接してくると証言している。 非常に利口な馬でもあり、調教助手の池江敏行によると、普通の馬が10回で覚えることをディープインパクトは2、3回で覚えてしまうという。武も頭の良さは認めており、菊花賞でディープインパクトが一周目のホームストレッチでかかってしまったのは、頭が良いので3コーナーから4コーナーにかけてスパートをかけることを覚えているために、一周目のゴール板を正規のゴールと勘違いしてしまった(=そこまでに先頭に立たなければならないと勘違いした)からだと証言している。 細江純子によるとエキサイティングするとレース場の地下馬道で壁を蹴ってすごい音を出させてしまうことがあり、市川厩務員と池江調教師が尻っぱねをしたらだめだと教え込んだ。それから神戸新聞杯に臨んだが、一度も尻っぱねすることなく、ちゃんと人との約束事を守ることができる馬だった。あくびもよくする馬だったと語っている。
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