民事控訴事件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/07 04:16 UTC 版)
技術型(すべて知的財産高等裁判所が取り扱う) 技術型事件とは、特許権、実用新案権、半導体集積回路の回路配置利用権、プログラムの著作物についての著作者の権利に関する訴訟事件のこと。 技術型事件の第一審は、東京地方裁判所または大阪地方裁判所の管轄に属する。そして、民事控訴事件(民事事件の控訴審)のうち、技術型事件の控訴事件は東京高等裁判所の専属管轄に属し(民事訴訟法6条3項)、東京高等裁判所の「特別の支部」である知的財産高等裁判所が全国の事件をすべて取り扱う(知的財産高等裁判所設置法2条1号)。 非技術型(各高裁が取り扱う。知財高裁は東京高裁の管轄事件のみ取り扱う) 非技術型事件とは、意匠権、商標権、著作者の権利(プログラムの著作物についての著作者の権利を除く)、出版権、著作隣接権、育成者権、不正競争による営業上の利益の侵害に係る訴えに関する訴訟事件のこと。 非技術型事件の第一審は全国の地方裁判所の管轄に属する。そして、民事控訴事件のうち、非技術型事件の控訴事件については第一審を取り扱った各地方裁判所に対応して全国8か所にある高等裁判所が管轄を有している。そのため、東京高等裁判所の管轄に属する事件のみを知的財産高等裁判所が取り扱う(知的財産高等裁判所設置法2条1号)。
※この「民事控訴事件」の解説は、「知的財産高等裁判所」の解説の一部です。
「民事控訴事件」を含む「知的財産高等裁判所」の記事については、「知的財産高等裁判所」の概要を参照ください。
- 民事控訴事件のページへのリンク