歌舞伎における台詞
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/28 20:57 UTC 版)
歌舞伎では、音楽的要素が強いことから、韻律的な台詞がさまざまに発達した。以下に上げるのはそれらのうちで代表的でものである。 捨て台詞(すてぜりふ) 舞台上で役者が即興で挟む台詞。アドリブによる台詞。 「立ち去る前に発せられる、捨て台詞」という語義での日本語「捨て台詞」は、前者から派生して一般化した語であり、別れ際の挨拶や、相手に浴びせる侮蔑・罵倒の意味で使用されている。 つらね 漢字では「連事」あるいは「連詞」と記す。主に荒事の主役が述べる長台詞(ながぜりふ。文句の長い台詞)。音楽的要素が強く、掛詞などが使われる。これが発展し、割台詞、渡り台詞などとなる。 割台詞/割白(わりぜりふ) 二人の登場人物がそれぞれ交互に思いを述べ、最後に結論を双方が同時に同じせりふで発する手法。 渡り台詞(わたりぜりふ) 一連のせりふを複数の登場人物が順番に受け渡しながら発する手法。 名乗り台詞(なのりぜりふ) 主に主役が登場し、名乗りを上げる際のせりふ。
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