歌舞伎における止め名
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/28 05:26 UTC 版)
歌舞伎界では、二度と使われないことになっている名跡を「止め名」という。 1991年に三代目實川延若が逝去した際、延若の名を止め名とすると遺言を残しており、以後延若を襲名した者はない。 坂田藤十郎なども、初代があまりに偉大であるため事実上の止め名となっていたが、三代目中村鴈治郎が四代目として襲名した。他に事実上の止め名となっているのは、歌舞伎史上有名過ぎるものとして芳澤あやめ、2代続けて夭折したため止め名となった尾上榮三郎、初代市川團十郎を刺殺した生島半六などが挙げられる。 また、東洲斎写楽の浮世絵で知られる大谷鬼次をはじめとする「大谷」姓の名跡は永らく断絶していたため、全般的に実質的な止め名となっている。[要出典]しかしながら、現在「大谷」姓の名跡としては大谷友右衛門がいる。
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