スマートグリッド
英語:smart grid
情報通信技術(ICT)を駆使した高度な電力供給網(grid)。または、そのような電力供給網を実現する「スマート化」構想のこと。米国で提唱され、日本でも検討が推進されている。
スマートグリッドの定義や、スマートグリッドという言葉で指し示す対象は、国や場面によって、多少の違いがある。経済産業省資源エネルギー庁が2009年7月に発表した「低炭素電力供給システムに関する研究会報告書」では、次のようにスマートグリッドが定義されている。
スマートグリッド:様々な定義があると思われるが、概ね「従来からの集中型電源と送電系統との一体運用に加え、情報通信ネットワークにより分散型電源や需要家の情報を統合・活用して、高効率、高品質、高信頼度の電力供給システム」を指すと考えられる。
経済産業省『低炭素電力供給システムに関する研究会報告書 -(4)』(PDF)より引用。
また、電力中央研究所では2009年7月に発行した「電中研ニュース」では、下記のように定義されている。
定義は明確ではありませんが、供給サイドと需要サイトの相互連携に情報通信技術(ICT)を活用した高度に知能化された次世代の送配電網という概念です。
電力中央研究所『低炭素社会を支える日本型「スマートグリッド」の実現に向けて』(PDF)より引用。
スマートグリッドは通信機能を搭載した電力量計(スマートメーター)などと連携して電力網の最適制御を行う。スマートグリッドなどを活用してスマート化された都市全体はスマートシティ(日本ではスマートコミュニティ)と呼ばれる。
関連サイト:
低炭素電力供給システムに関する研究会報告書 - 経済産業省資源エネルギー庁
じせだい‐でんりょくもう〔‐デンリヨクマウ〕【次世代電力網】
読み方:じせだいでんりょくもう
- 次世代電力網のページへのリンク