機械式鉛筆削り
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/06 07:58 UTC 版)
機械式のものは中に螺旋構造をした刃が幾つか入っており、この刃で鉛筆を削る。遊星歯車と呼ばれる構造の歯車がついており、内向きに歯がついた大きな歯車をらせん状の刃がついた小さな歯車が鉛筆を中心に廻ることによって鉛筆が削られる。刃がついた歯車は鉛筆を鋭く削るために若干斜めに取り付けられている刃がふたつ以上ついているものもある。刃を被うためにカバーがあり、削りかすをためるための箱が付いている。 卓上に置くもののほかに壁にねじで固定されているものもある。日本国外では壁取り付けの鉛筆削り器も多い。 機械式の鉛筆削りは構造上、小型の削り器に比べ鉛筆を深く差し込む必要があり、鉛筆が短くなると削りにくくなる。また、力の加減が難しいため、色鉛筆などを削るときには小型の削り器の方が適する。 JISでは1960年に手動鉛筆削り器の規格が制定され(JIS S 6018)、1971年に商用電源電動式の規格が制定(JIS S 6049)、1992年には統合されている(JIS S 6049「電気鉛筆削り機及び手動鉛筆削り器」)。同規格には様々な品質要件が定められ、対象の鉛筆の太さや切削角度、規定回転数・規定時間以内での切削試験、片削りや芯折れの限度などが定められている。
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