横軸の扱い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/17 04:58 UTC 版)
横軸をどのように設定するかは一つの問題となる。 単純に時間経過を示しただけのものもある。しかし、生活史全体を見渡し、また他種と比較するためには用いがたい。ヒトのように生理的寿命が比較的明確である場合はそれを終点に取ることが比較的容易である。また、例えば多くの昆虫では一回目の繁殖期を終えれば、すぐにほとんどの個体が死亡する。このような生態的寿命がはっきりしている場合でもやはりそれが使える。このような場合、その終点を揃えてやれば、複数種の曲線を比較するのはたやすい。 しかし、複数の繁殖期を迎えるようなものではこのようなものを指定するのが難しく、そのために種間での比較が困難になる。これに対する解答の一つとして、Pearl & Miner は1935年に平均寿命に対する100分率偏差を用いることを提案し、これによって多様な生活史を持つ種の間でも比較検討が可能となった。これに関しては、他にも比較を容易にするための様々な方法が検討されている。
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