榎木神社
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/12 02:55 UTC 版)
榎木神社(えのきじんじゃ)は、堀川戎神社の境内社である。本殿は地車(だんじり)の形をしており、地車(だんじり)稲荷の通称で知られる。木の神・句句廼知神と稲荷神・宇賀御魂神を祀る。 元は天満堀川の堀止めの側に榎があり、その根元に木の神・句句廼知神を祀る祠があった。天保9年(1838年)に天満堀川が大川まで通される工事が行われると、翌天保10年(1839年)に本殿・拝殿を造営して正式に榎木神社が創建される。祭神として堀川戎神社末社の稲生神社の分霊を合祀し、稲生神社別魂榎木神社として成立した。 1907年(明治40年)に神社合祀により堀川戎神社と合併して同社境内に遷座し、11尺×7尺の大地車を本殿として祀った。1945年(昭和20年)6月1日の第2回大阪大空襲で焼失したが、1958年(昭和33年)、現在地に地車型の本殿を再建した。 かつての榎の大木の根元には吉兵衛という老狸が住んでおり、毎夜、決まった時間に地車囃子の真似をしていたと伝えられる。本殿が地車型なのはその為である。地車稲荷の神使は狐ではなく狸である。願い事が叶うとその夜に地車囃子が聞こえるとされ、願いが叶ったお礼として地車の模型や絵馬を奉納する習わしとなっている。
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