楽曲の製作過程
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 09:19 UTC 版)
「矢切の渡し (曲)」の記事における「楽曲の製作過程」の解説
作詞の石本美由起は、山口県との県境の町、広島県大竹市の出身で、近くに両県を結ぶ「木野川渡し」(現在の小瀬川)があり、山口側には江戸へ移送される時に、二度と帰れぬ故郷との別れを詠んだ吉田松陰の歌碑がある。石本にはこの思い出が強く「渡しをテーマに創作してみよう」という気持ちは常にあった。1970年代半ば頃、映画『男はつらいよ』で「矢切の渡し」が紹介され、2つの渡しが心の中でつながりだした時に、テレビの紀行番組で「矢切の渡し」がなくなりそうだという話を聞いた。作曲家の船村徹も同じ番組を観ていて、翌日現場に行き、その足で当時専属だった日本コロムビア本社に行くと石本が偶然いて、雑談は当然のように「矢切」へ行き着いた。船村の出身地・栃木県塩谷郡塩谷町周辺にも2ヶ所「鬼怒川の渡し」があった。場所こそ違うが渡しへの郷愁を共有していた2人は「渡しがなくなるなら、作品に残そう」と意気投合、本曲の製作に至った。
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